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性感染症
尿道炎
尿道に雑菌が侵入したり、クラミジアや淋菌が性行為で尿道に侵入すると尿道炎になります。尿道から膿がにじんだり、排尿時に痛みを感じる場合や、尿道に“しみる”“むずむずする”“かゆい”といった違和感を感じる場合があります。検査は来院時に尿検査を行いますので、来院直前に排尿しないでお越しください。クラミジアや淋菌の精密検査は、最近は痛くありません。治療は抗生物質で改善します。淋菌による尿道炎の場合は抗生物質の点滴を1回受けていただくことをおすすめします。
性器ヘルペス
性的な接触によって、単純ヘルペスウイルスが感染すると、おちんちんに炎症がおきます。小さな水ぶくれができて、それが破れると浅い潰瘍ができます。
はじめはかゆみや違和感を自覚し、だんだん痛みがつよくなり浸出液がでてきます。ヘルペスウイルスに効く薬で改善します。しかし、ヘルペスウイルスは一度感染すると、症状がなくなっても神経に潜んでおり、完全に排除することはできません。この病気は再発しやすいのが特徴です。
尖圭コンジローマ
性的な接触によってヒトパピローマウイルスが感染すると、おちんちんや肛門のまわりにイボができます。ヒトパピローマウイルスにはたくさんの型があり、尖圭コンジローマの原因になる型はほとんどが良性ですが、まれに癌と関係のある型が感染することもあり注意が必要です。ウイルスが感染してからイボができるまで早いと3週間くらいですが、遅い時は半年以上かかることもあります。
●治療
①専用の軟膏
②液体窒素による凍結療法
③電気メスによる焼灼術
①と②もしくは①と③を併用することもよくあります。治療しても再発しやすいので、治療終了後も数カ月は要注意です。
梅毒
性的な接触によってトレポネーマ・パリダムという菌がおちんちんの皮膚から侵入すると、菌は全身に広がっていきます。3週間ほどするとおちんちんに小豆くらいのしこりができますが、痛みはあまりありません。このしこりは治療をしなくても、しばらくすると消えてしまいます。これは治ったのでなく、3カ月もすると全身の皮膚に皮疹ができます。症状から梅毒が疑われる時はかならず検査を受けてください。皮膚の症状と血液検査で梅毒の診断ができます。抗生物質(ペニシリン)で改善しますが、1か月~3カ月間の治療が必要です。
トリコモナス
主に性行為によって感染します。タオルや浴槽を通じて感染することは、衛生環境が良ければごくごくまれと思われます。感染経路がよくわからないケースもあります。
男性の場合、無症状のことが多いようです。男性の場合、尿による検査では同定できないことがあります。
女性では症状が出やすく、トリコモナスが検出される率が高いと言われています。女性にトリコモナスが検出された時は、パートナーは検査をうけましょう。
トリコモナス感染症の治療には、メトロニダゾール(フラジールなど)を内服します。